データ準備

Q. 原点指定で2点を指定する際に気を付ける点はありますか

1点目と2点目の間隔はできるだけ長く距離をとって指定してください。

2点間の距離が近いと原点を設定した際に点群と軸とのブレが大きくなる場合があります。


Q. レイヤパネルで変更先に指定したレイヤに点群が移動しません

レイヤパネルの [ピック] 列にチェックが付いていないレイヤに属する点群は、レイヤ編集の対象から除外されます。


Q. ノイズ除去等の処理中にOUT OF MEMORYエラーが発生する

メモリが不足している可能性があります。

[使用スレッド数] × [8GB(※)] がメモリ合計に収まるよう設定してください。

[アプリケーションボタン] > [オプション] > [システム設定] > [その他] > [使用スレッド数]

1ショットあたりの点数が多い場合は、8GBより大幅にメモリを消費することがあります。

なお、実際の点数が4000万点以下の点群でも、分解能が高い設定で計測した点群の場合は8GBより多くのメモリを消費することがあります。

※1ショットあたり4000万点の点群データの場合の参考値です


Q. ノイズ除去を実行しても処理が始まらない

ノイズ除去は、表示中の格子情報が付いた点群が対象となります。

ツリーパネル上で格子情報付きの点群にチェックが付いているかご確認ください。

点群のアイコンに青色のプラスマーク (+) が付いているものが格子情報付きの点群です。


Q. ノイズ除去を実行すると「対象となる点群パートがありません」と表示される

格子情報が付いていない可能性が考えられます。

格子情報の無い点群はノイズ除去することができませんので、プロパティパネルで情報の有無をご確認ください。


Q. 指定した座標まで要素を移動させることはできますか

以下の手順で操作することで座標を指定して要素を移動できます。

例として、直管の端点を任意の座標まで移動させる手順を記載します。

  1. 座標を入力し、参照点を作成する  [データ準備] > [参照点] > [作成] > [座標入力]
  2. 移動ツールで直管を選択する   [解析] > [移動ツール]
  3. 平行移動タブの [相対指定] にチェックを入れ、”移動量” の三角定規ボタンを押す
  4. 1点目に “直管の端点” 、2点目に “参照点” を選択する
  5. [移動] ボタンを押す


Q. 移動ツールで対象をXYZの軸に拘束されずに動かしたい

Ctrlキーを押しながら黄色い丸をドラッグ&ドロップすることで、軸に拘束されずに移動させることができます。


Q. ノイズ除去の時間を減らしたい

<点群撮影時に考慮するポイント>

点群撮影時の解像度を調整する

InfiPointsは、基本的に1ショットあたり1000~4000万点程度の点群データを処理することを想定しています。

4000万点よりも高解像度の点群を処理することも可能ですが、処理にかかる時間やメモリが大きくなります。

スキャン間隔が広く高解像度でスキャンを実行する必要があるなど、特別な理由がある場合を除き、4000万点以下の設定で計測した点群データを用いることを推奨します。

撮影するショット数(器械点)を調整する

ノイズ除去の対象となるショット数が多くなるほど処理に時間がかかります。

一方でショット数を減らし過ぎると、測定原点から離れた地点の点密度が低くなり過ぎる等のデメリットがあります。

バランスを見て適切なショット数で撮影することを推奨します。

降雨、降雪時の撮影を避ける

雨や雪が降る中での撮影は、雨や雪が点として写り、ノイズ除去に時間がかかることがあります。

<ノイズ除去時に考慮するポイント>

ノイズ除去を複数回に分割して行う

ノイズ除去には隣接するショット間の点群を比較してノイズを判定する処理があるため、特に大量の点群(100ショット以上)を一度にノイズ除去しようとすると、比較するペアの数が増えて処理に時間がかかります。

例えば1階と2階のように天井や壁などで仕切られたエリアが複数ある場合は、エリアごとにノイズ除去を実施することで時間を短縮できます。

なお、ノイズ除去の対象となるのはツリーパネルで表示している点群です。

ノイズ除去を分割することで、なんらかの理由により途中で処理が失敗した場合にも再処理の対象ショットの数を減らすことができます。

InfiPointsでは同じ点群に対して複数回ノイズ除去を行うことは考慮していないため、推奨していません。